高土堤たかどて)” の例文
鉄道線路の高土堤たかどてが町はずれの畑の中を走っていた。さながら町の北側に立ち回した緑色の屏風びょうぶだった。長い緑の土堤には晩春の陽光がいっぱいに当たっていた。その下は土を取った赭土あかつちの窪地。
汽笛 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)