高力士こうりきし)” の例文
愚僧がまだ沙弥しゃみであったころ、一疋の雌猿を養うていたが、某日あるひ、玄宗皇帝の勅使高力士こうりきしがこの寺へ来て、その猿の敏捷なのを見て、絹を代りに置いて猿を携え往き、それを玄宗に奉ったところが
碧玉の環飾 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)