正統の茶室の広さは四畳半で維摩ゆいま経文きょうもんの一節によって定められている。その興味ある著作において、馥柯羅摩訶秩多びからまかちった(二七)文珠師利菩薩もんじゅしりぼさつと八万四千の仏陀ぶっだ弟子でしをこの狭い室に迎えている。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)