饗庭あいば)” の例文
饗庭あいば様へこの花瓶かびんをお届けせにゃならぬ。口やかましいお方だ。またぽんぽんいいおるだろう。お前、すまんがな、どうせ少しのまわり道だ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
こんなことを、柳沢は、さっき饗庭あいばもいる前で話していた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
昼間、饗庭あいばの影屋敷の、不可思議な空家の二階で、突如文次たちに斬りつけたあの男美人の猫侍、内藤伊織ないとういおりである。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「おう、小僧さん、ちょっときくがな、饗庭あいばさまのお屋敷はこれかね?」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)