飯爨めしたき)” の例文
人参畑の婆さんの処にゴロゴロしている書生どもは皆、順繰りに掃除や、飯爨めしたきや、買物のお使いに遣られた。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
大まかな百姓仕事や、飯爨めしたきや、副食物おかずの世話ぐらいは、どうにかこうにか人間並に出来るには出来たが、そのほかの読み書き算盤そろばんはもとより、縫針なんか一つも出来なかった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
奈良原到が飯爨めしたき当番に当ると、塾の連中が長幼を問わず揃って早起をした……というのは、飯の準備が出来上るまで寝床に潜っていると、到少年がブスブス燃えている薪を掴んで来て
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)