新三郎は其の数ヶ月ぜん医者坊主いしゃぼうず山本志丈やまもとしじょうといっしょに亀戸かめいどへ梅見に往って、其の帰りに志丈の知っている横川の飯島平左衛門いいじまへいざえもんと云う旗下はたもとの別荘へ寄ったが、其の時平左衛門の一人娘のおつゆを知り
円朝の牡丹灯籠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)