飛閃刀なげがたな)” の例文
みだれ焼きの槍の上手で、また、戦場いくさばでは、五本の“飛閃刀なげがたな”を背にかくし、百歩離れて人を仆すという神技の持ち主です
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
獅子面の胸当むねあてに、鍍金鋼ときんはがねのかぶとをいただき、背には五本の飛閃刀なげがたなをはさみ、またその手には長鎗をかいこんだ。そして怒れる鳳凰おおとりのごとく、独龍岡どくりゅうこうへむかって馳け出した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)