風越山かざこしやま)” の例文
後には百十九か村のものが木曾への通路にあたる風越山かざこしやまの山道を越しては助郷の勤めにかよって来たが、彼ら百姓のこの労役に苦しみつつあった時は
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
天龍川てんりゅうがわのほとりに住む百姓三十一か村、後には六十五か村のものは、こんなふうにして彼らのくわを捨て、彼らの田園を離れ、伊那から木曾への通路にあたる風越山かざこしやまの山道を越して
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)