風致上ふうちじょう)” の例文
せめてこの室の南側なんそくに、もう一つの小窓でもあいていたら、そこからは、風致上ふうちじょうよろしくはないかも知れないが、銭塘江せんとうこうにぎやかな河面かめんが、近眼の彼にも、薄ぼんやり見えたことであろう。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)