難有味ありがたさ)” の例文
今は梵音ぼんおん難有味ありがたさも消えて、唯同じ人間世界の情慾の声、といふ感想かんじしか耳の底に残らない。丑松は彼の敬之進の物語を思ひ浮べた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)