阿房陀羅経あほだらきょう)” の例文
阿房陀羅経あほだらきょうとなって、あいの手には木魚をあしらい、願人坊主即ち浮かれ坊主となって、この長物を唄い済ました方も済ましたものだが、聞く方もよく聞いたものだ。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そこに集まった面々は御免の勧化かんげであり、縄衣裳なわいしょうの乞食芝居であり、阿房陀羅経あほだらきょうであり、仮声使こわいろづかいであり、どっこいどっこいであり、猫八であり、砂文字すなもじであり、鎌倉節の飴売あめうりであり
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)