“錯倒症”の読み方と例文
読み方割合
さっとうしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とにかく、父や自分の仇敵きゅうてきである都会文化の猛威に対して、少しも復讐ふくしゅうの気持が起らず、かえって、その逞ましさにふるえて魅着みちゃくする自分は、ひょっとして、大変な錯倒症さっとうしょうの不良むすめなのではあるまいか。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)