錢苔ぜにごけ)” の例文
新字:銭苔
錢苔ぜにごけのいつぱい生えてゐる黒くしめつた墓石に、寂性清寥居士といふ名前を見つけてかなり心を騷がせ、その墓のまへに新しく飾られてあつた紙の蓮華の白い葉に
思ひ出 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)