釣瓶棹つるべさお)” の例文
井戸端へ立てば園部の家の奉公人などが騒ぐ声も聞える。お小夜は釣瓶棹つるべさおを手に持ったまま、また、三郎のことを考える。澄み切った空から十三夜の月が霜のような光を井戸端へ落している。
新万葉物語 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)