“金溜(かねた)” の例文
金溜(かねた)め主義を放擲(ほうてき)してぱっぱっと使う気になったのであろうと、簡単に解釈していたのであったが、実際はそれだけのことではないらしくもあった。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
殊に世間から、正直とか、仏とか呼ばれている人間にソンナ種類の金溜(かねた)め屋(や)が多いのは、吾輩が覗きまわった種々雑多な社会層の中(うち)で屡々(しばしば)見聞しているところである。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)