“野婦之池”の読み方と例文
読み方割合
のぶのいけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野婦之池のぶのいけの方角というだけを目あてに急いでみたが、陽が暮れると、冴え切った星空に反して、地上の暗さは、一尺先の足元もおぼつかない。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「見ていたわけではございませぬが、往来の噂では、この店の首塚のある所から横道へ曲って、野婦之池のぶのいけの方へ、どんどん駈けて行ったと申しますが」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど昨夜、野婦之池のぶのいけから池尻へ出て、ここへ戻って来たのがもう夜半よなか過ぎであった。あの息子も疲れているだろうし、老母もまだ眠っているに違いない。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)