部下した)” の例文
が、平生は至つて口少なな、常に鷹揚に構へて、部下したの者の欠点あらは随分手酷くやツつけるけれども、滅多に煽動おだてる事のない人であつた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
言語ことばのみでなく、凡ての事が然う云つた調子で、随つて何日でも議論一つ出る事なく、平和で、無事で、波風の立つ日が無いと共に、部下したの者に抑圧はあるけれど、自由の空気がちつとも吹かぬ。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)