遠方此方あちこち)” の例文
彼方の岸辺にひめられている無数のとばりと、そしてたてや防材を組んだ塁や、また、遠方此方あちこちの森や民家の陰にいたるまで、およそそれの見えぬ所はないほど赤い旗の翩翻へんぽんと植え並べてある盛観に
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)