道臣みちおみ)” の例文
五百石を上地じやうちし、別當は還俗げんぞくして神主になり、名も前田道臣みちおみと改め、髮の伸びるまでを附髷つけまげにして、細身の大小を差し、しきりに女を買つて歩きなぞした。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
道臣みちおみさんかいな、あの人の年こそ分らんな。……戸籍にや何んぼとか、だいぶ若いやうになつたるさうなが、ほんまのとこは分らへん……ぼんち、お父つあん幾つだんのや。」
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)