連句れんく)” の例文
自分がいつも繰り返して言うようにもし映画製作者に多少でも俳諧はいかい連句れんくの素養があらば、こういうところでいくらでも効果的な材料の使い方があるであろうと思われるのである。
映画雑感(Ⅲ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
この大きな体系の中に古今を通じて画然と一つの大きな線を引いているものが三十一字の短歌である。その線の途中から枝分かれをして連歌が生じ、それからまた枝が出て俳諧はいかい連句れんくが生じた。
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これに対する有益なヒントはたとえば俳諧はいかい連句れんくの研究によっても得られる。
映画時代 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)