逍遙しようよう)” の例文
かかる折よ、熱海の浜に泣倒れし鴫沢の娘と、田鶴見たずみの底に逍遙しようようせし富山が妻との姿は、双々そうそう貫一が身辺を彷徨ほうこうして去らざるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
夕まぐれ、風のもなかの逍遙しようよう
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
打連れてこの浜辺を逍遙しようようせるは貫一と宮となりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)