迂遠まわりどお)” の例文
しかし当今の御婦人さま方にはそんな迂遠まわりどおいことをあそばす方は決してございますまい、ナニ惚れたとか腫れたとか思いますと直々じき/\に当って御覧なさる。
上州の新町にて汽車を下り、藤岡より鬼石にかかり、渡良瀬わたらせ川を渡りて秩父に入るの一路もまた小径にあらざれど、東京よりせんにはあまりに迂遠まわりどおかるべし。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)