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輗
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げい
ふりがな文庫
“
輗
(
げい
)” の例文
信は人と人とを結ぶ大切な楔で、たとえて云えば牛車の
輗
(
げい
)
や馬車の
軏
(
げつ
)
のようなものじゃ。輗や軏を取り去れば、車は牛車から離れて一歩も動かぬ。世の中もその通りじゃ。
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
年四十八。子ナシ。本郷ノ某寺ニ葬ル。銘シテ曰ク、既ニ風月ヲ楽ミ、マタ美禄ニ飽ク。杯ヲ
抛
(
なげう
)
ツテ一タビ
臥
(
ふ
)
スルヤ、
長
(
とこしえ
)
ニ眠ツテ覚メズ。誰カ薄命トイフ。ワレハコレヲ福トイハン。友人西島
輗
(
げい
)
。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
余はこの車のごろごろ行くところを見て、
輗
(
げい
)
たり
※
(
げつ
)
たりと形容したくなった。輗の字も※の字も判然たる意味を知らないのだが、乗ってる人は定めて
輗※
(
げいげつ
)
たるものに相違なかろうと思ったからである。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
輗
部首:⾞
15画