身心しんじん)” の例文
以上説くところの道元の思想は、すべて彼の根本の情熱——身心しんじん放下ほうげして真理を体得すべき道への情熱に基づいている。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「参禅は身心しんじん脱落なり」(禅の修業の目的は精神肉体の捉われから解き放たれることだとの意)
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
道元は仏法のために身心しんじん放擲ほうてきせよという。そうしてこの身心の放擲は、「汝の隣人に対する愛」にとってきわめて重大なる意味を持つものである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「ただ身心しんじんを仏法に投げすてて、さらに悟道得法までをも望むことなく」、修行しなければならぬ。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)