“赤門”の読み方と例文
読み方割合
あかもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大学の構内を通り抜けて、赤門あかもんを出て左へ曲って、本郷の通りへ行きますと、三丁目の角に兼康かねやすという小間物こまもの老舗しにせがあります。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
学校の昼の休みに赤門あかもん前の友の下宿の二階にねころんで、風のない小春日の温かさをむさぼるのがあの頃の自分には一つの日課のようになっていた。
雪ちゃん (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
赤門あかもんの前を通るはずの電車は、大学の抗議で小石川こいしかわを回ることになったと国にいる時分新聞で見たことがある。三四郎は池のはたにしゃがみながら、ふとこの事件を思い出した。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)