質屋庫しちやぐら)” の例文
彼がいて来るとは知らないもののように、通船楼の若いおかみさんは、薄暗い質屋庫しちやぐらにひっ付いているしとみ障子を開けて、そんな所をくぐりそうもない姿をついそこへかくした。
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)