“質子構”の読み方と例文
読み方割合
ちしがま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「父上。由利ゆりどのは、質子構ちしがまえにおる柳生新介の所へ、時々、行っておりますよ。いいんですか、あんな所へ女が行って」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この新介は、城内の片隅に、質子構ちしがまえとわれる小さい一棟を当てがわれて住んでいた。戦国の世のならいで、強国の城廓には、幾人も他国の質子が養われていた。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あらっ? ……。姉上は、何だって、質子構ちしがまえになんか来ているんですか」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)