谷内蔵之允たにくらのすけ)” の例文
高見権右衛門は三百石、千場作兵衛、野村庄兵衛はかく五十石の加増を受けた。柄本又七郎へは米田監物こめだけんもつが承って組頭谷内蔵之允たにくらのすけを使者にやって、賞詞ほめことばがあった。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
いかにも晴がましく候て、心苦しく候えども、これまた主命なれば是非なくそろ立会たちあいは御当代の御名代ごみょうだい谷内蔵之允たにくらのすけ殿、御家老長岡与八郎殿、同半左衛門殿にて、大徳寺清巌実堂和尚も臨場りんじょうせられ候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)