謹慎つつま)” の例文
身を入れて其話を聞いてゐた智恵子は、謹慎つつましいお利代の口振くちぶりの底に、此悲しきひとの心は今猶その先夫の梅次郎を慕つてゐる事を知つた。そして無理もないと思つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)