諷言ふうげん)” の例文
あたかも無能な愚人のように揶揄やゆしたりするとき、それは小市民の諷言ふうげんや皮肉味をお茶うけのように軽くよろこばせたりするか知らぬが
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
童謡にも民の声があり、諷言ふうげんもまま天の声をなす、とか。——これが火もない煙でなかったのは、思いあわされぬことでもない。
それはその諷言ふうげんを見に集まる民衆の顔つきから察しると、いわば自分たちの代弁者として、それに喝采かっさいしているふうであった。