詼謔かいぎゃく)” の例文
『江頭百詠』は詼謔かいぎゃくを旨とした『繁昌記』の文とは異って静軒が詩才の清雅なる事を窺知うかがいしらしむるものである。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この太平楽な詼謔かいぎゃくのなかには、ただの非情と言っただけでは済まされぬ不敵なものがありはしないか。自己革命のためには、結局サガレンは薬が弱すぎたのである。チェーホフは口惜しかっただろう。
詼謔かいぎゃく的なものもある。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)