角倉与一すみのくらよいち)” の例文
建碑の事がおわってから、渋江氏は台所町の邸を引き払って亀沢町かめさわちょうに移った。これは淀川過書船支配よどがわかしょぶねしはい角倉与一すみのくらよいちの別邸を買ったのである。角倉の本邸は飯田町いいだまち黐木坂下もちのきざかしたにあって、主人は京都で勤めていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)