裒然ほうぜん)” の例文
抽斎随筆、雑録、日記、備忘録の諸冊中には、今すで佚亡いつぼうしたものもある。就中なかんずく日記は文政五年から安政五年に至るまでの三十七年間にわたる記載であって、裒然ほうぜんたる大冊数十巻をなしていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)