裁卸たちおろ)” の例文
裁卸たちおろしの夏羽織を着た俳友は、産室の次の室へ入って来ると、いつもの調子でおめでたを述べた。沈んだ家のなかの空気が、にわかに陽気らしく見えた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)