袴垂はかまだれ)” の例文
わがちょうにおいては例の盗跖、貴朝におかれては袴垂はかまだれ、この辺の大盗になりますと、おのずから道教内丹説に、かなった行動をとりますな。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
藤原の保昌が袴垂はかまだれに追われて笛を吹いていたのも、君が犬に吠られて平気で歩いていたのも全く同意義である、禅宗の悟りというのは少しそれとは違うのであろう
竹乃里人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
昔、唐の盗跖とうせきや、我が朝の熊坂くまさか袴垂はかまだれなんど、いずれも聖人君子であろうぞ! ワッハッハッ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)