衝突ぶつ)” の例文
今出かけてはドーブレクに衝突ぶつかるので家から出る訳に行かない。仕方がない。虎穴に入らずんば虎児を得ずだ。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
そしてその間にウト/\と鈍い眠りを続ける……ふと彼は急に大きな明るいものに衝突ぶつかつたやうな気がして眼を見開いた。玄関からこんな対話が響いて来る。
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)
このままでは海底にドシンと衝突ぶつかるばかりだと思われた。清二は、界磁抵抗のハンドルを、全開の位置に保持したまま、早く元への命令が来ればよいがと、気をせらせたのだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)