螺鈿櫃らでんびつ)” の例文
螺鈿櫃らでんびつを抱えた宮廷人と見える者と、紅錦こうきんの袋に入れたかぎを持った鍵番とが、一歩一歩、つつしみぶかく、そこへ来て、奉行の賀の前で、そのふたをはらった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)