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螫
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はさみ
ふりがな文庫
“
螫
(
はさみ
)” の例文
猴は毎々そうするか否を知らぬが、予かつて庭に遊ぶ蟹に一片の香の物を投ぐると走り寄りて右の
螫
(
はさみ
)
でこれを執る。また一片を投ぐると左の螫で執る。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
暗がりで見ると、それはまるで蟹の
螫
(
はさみ
)
のように見えるのだ。セミョーンは長い舵に腹でのし掛った。向うの岸ではまだ呼びつづけている。ピストルの音も二度ほど響いた。
追放されて
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
例せば『類聚名物考』に猴大根を食わしめてよし、またカヤの実を食すれば甚だ
験
(
げん
)
あり、猴舞わしの家常に用ゆ、甚だ蟹の殻
并
(
なら
)
びに手の
螫
(
はさみ
)
を嫌うなりとあるなど経験に拠ったのであろう。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
螫
漢検1級
部首:⾍
17画
“螫”を含む語句
乱螫
螫毛