蚕席さんせき)” の例文
母と姉は、水際に近い底石に乗って、蚕席さんせきを洗った。洗い汁の臭みを慕って、小ばやの群れが集まってきた。四月の雪代水は、まだ冷たい。
利根の尺鮎 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)