虫嫌むしぎら)” の例文
姉は、虫嫌むしぎらひで、三十近くにもなつてゐながら、一緒に路を歩いてゐてヤモリだのトカゲだのを見ると、キヤツと声を立てて、小娘のやうに人にかじりついたりして来たりする人だつた。
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)