藤太とうた)” の例文
佐川藤太とうたという者が補筆して上梓じょうししているし、この他にも、享和三年に平賀梅雪著の二島英雄記という十巻ものの院本が出版されている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三州の藤太とうたというのが駿府すんぷでお手当になりましたが、激しい捕物で、役人に斬られて間もなく落命、息を引取るとき、宇津谷峠で奪い取った五千両は
私は青木商店の主人で藤太とうたと申します。
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
悪事の数も多いが、信夫しのぶ藤太とうたの昔から、人の子を取るほど罪の深いものはないなア