華族様かぞくさま)” の例文
旧字:華族樣
華族様かぞくさまの若様はとにかく、民間に育ったいたずらっ子なら、中学校へはいるまでにはちの巣の一つや二つはかならず取っている。高谷たかや君も細井君もそれだった。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
照彦様は華族様かぞくさまでなに不自由のない身分だけれど、点数だけはびんぼうだ。各科総平均六十に足らない。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
このへんが華族様かぞくさまの若様の鷹揚おうようなところだけれど、学校や校長先生こそいいつらの皮だ。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)