莨銭たばこせん)” の例文
笹村は、家が重苦しくなって来ると、莨銭たばこせんたもとの底にちゃらつかせながら、折にふれて行きどころのない足をそっちへ向けた。そしてその部屋の壁際に寝そべって、女からいろいろの話を聞いた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)