荷担棒にないぼう)” の例文
荷担棒にないぼうの酒桶は、男の肩の両端でブランと揺れた。もちろんフタの隙からこぼれ出た少しの酒が男の膝や地へ沁みこんで芳醇な香をふんだんに放ったのはいうまでもない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)