若干宛いくらかづゝ)” の例文
釧路は裁縫料したてちんの高い所であれば、毎月若干宛いくらかづゝの貯蓄もして居たのを、此家の主婦おかみが人手が足らぬといふので、たつての頼みを拒み難く、手傳に來てからモウ彼是半年になると云つた樣な話で
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)