花燈籠はなどうろう)” の例文
辻には燈籠門とうろうもんが建ち、軒々から大王びょうの参道まで、花燈籠はなどうろうの千燈にいろどられ、掛け屋台の芸づくしやら、龍神舞やら獅子しし行列やら、夜どおし、月の傾くまで、上下の男女
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして、いよいよ、当日となれば、つねの人口の倍にもふくれ上がったかと見える北京中の街は、万戸ばんこ花燈籠はなどうろうを軒にかざりたて、わき立つ歌や、酒の香やら、まさに歓楽の坩堝るつぼと化す。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
花燈籠はなどうろうに魔女の眼はかがやき
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)