“艶事”の読み方と例文
読み方割合
つやごと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何か道ならぬ艶事つやごと、ある影の中の女、ある媾曳あいびき、ある秘密、そういうことに違いないと彼女は思い、少しばかり探ってみるのも当然だと考えた。
その感傷的な誘引を、クリストフと自分との艶事つやごとに比較することなどは、彼女の頭に浮かびもしなかった。
ここにおいて飛耳長目ひじちょうもくの徒は忽ちわが身辺を揣摩しまして艶事つやごとあるものとなした。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)