船尾スターン)” の例文
さて、そんな事も知らないで下男の早川は、荷物を岸に投げ降ろし、深谷氏の屍体を海中へ投げ込んで船尾スターンへロープで結びつけます。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
そのうちに高緯度の癖で、いつとなく日ばボンヤリと暮れて、地獄座のフットライト見たいなオーロラがダラダラと船尾スターンにブラ下った。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「うむ。全くだ。判った、判った。つまり深谷氏の屍体が、その泡の浮いているところで水中に投げ込まれ、船尾スターンへロープで繋がれたんだな」
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「いいえ、船尾スターンの浮袋へ、差通されたように引っかかって、ロープで船に引かれるように水びたしになっておりました」
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)