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舢舨
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サンパン
ふりがな文庫
“
舢舨
(
サンパン
)” の例文
波打際のベンチにはロシヤ人の疲れた春婦たちが並んでいた。彼女らの黙々とした瞳の前で、潮に
逆
(
さか
)
らった
舢舨
(
サンパン
)
の青いランプがはてしなく廻っている。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
ふと見ると、上流から下って来た大きな
筏
(
いかだ
)
が、その上に土を
載
(
の
)
せ、野菜の畑を仕立てて流れていた。その周囲の水の上で、
舢舨
(
サンパン
)
が虫のように舞い歩いた。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
舢舨
(
サンパン
)
。繁殖したマスト。城壁のように続いた船舶。河水の色の変り目の上で舞うぼろ帆。甲谷の車の速力へ、今は一切の風物が生彩を放って迫って来た。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
舢
部首:⾈
9画
舨
部首:⾈
10画