自暴腹やけつぱら)” の例文
そして又、段々家へ近附くにつれて、戀仇の吉野に對する自暴腹やけつぱらな怒りが強く發した。其怒りが又彼を嘲る。信吾は人に顏を見られたくなかつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)